2023年ワンピース・オン・アイス

サンレス抽選、落ちました…
関西を離れてるので、プレショだけのためにユニバ行くのもなぁ…と思ってたらアイスショー!

そりゃあ来ます!
名古屋公演行ってきました~!

横浜公演の情報によると、会場がめちゃくちゃ寒いらしい。え、真夏なのに!?
アイスショーってそんな感じなんだ!?
というわけで、ダウンとか座席あっためシートみたいなやつを大量に持ち込んでみましたが、いやぁ…?
外の猛暑から中に入ったら涼しいな~…くらいで、途中からカーディガンを羽織ったくらいで快適でした。
横浜のリンクは寒いのかもしれないですが、名古屋はダウン着てる人とかはいなかったです。

1.ストーリーや設定について

これ、いきなりやる!?

最初からこれをやっちゃったので、な、なるほど…ボンちゃんが包帯を巻いてくる辺りのシーンを時短するのか…と思ってたらなんとこの印が生きるシーン自体、ショー内に存在しません。
ボンちゃん対策とかまるっと意味なく、同じ印をつけました→エンディングの仲間の印に突入します

じゃあ二段構えのセリフなおさらいらなくない!?

そしてこのシーン、

6人のビビの中にビビが普通にいる

めちゃくちゃ笑ってしまった
スルッと途中で抜けてはいるものの、BWの真ん中を突っ切っていくのでそれを見逃したオフィサーエージェントがアホにしか見えない。なぜこうなったかというと、このショーにはマツゲが映像で一瞬しか登場しないから…かな。
マツゲがいるのも確かにおかしいが、ならば5人のビビでもよかったのでは…

このアラバスタ編でも一二を争う縦のシーンを、あろうことか平面のスケートで表現!?

あちこち省略した上でここを切り出したの挑戦的すぎてマジで身を乗り出してしまった
う、うぉぉ…やりたいことは伝わるものの、平面でぐるぐる回りながら表現するためたぶん元ネタを知らないと意味のわからないシーンではあった…そして…砲撃手がいない。
導火線の糸を切った後「時限式なの!!」と叫ぶビビちゃん。砲撃手がいたことを脳内補完できなければ、たぶん最初から時限式のようなものなので「???」となるかも。

それからクロコダイルと戦ったあとのルフィが「人二人抱えて地上へ飛び出した」ってコブラ言っちゃってるけど、「すべてを許そうニコロビン」でロビンが退場してもう出てこないので、「二人?誰?」「毒は?」という疑問が残って終わる…
まぁONEPIECE見てない人でそこまでついて来る人…いないか…いないのか?

ONEPIECE完全に初見だと、おそらく大まかな流れはわかるかな、くらい
ルフィとビビの感情を中心に追っているので、何の話かさっぱりわからない…ということはないと思うけど、ギャグシーンはほぼ飛ばしだったり、流砂の戦いの次が葬祭殿だったり、どうしてもそこそこの飛ばしはあるので説明がもう少しほしいシーンは確かに多い。
前半・後半に分かれてて、前半でほぼ最終決戦まで到達するのは上手いなと思いました。
どうせ細かく追えないのなら、ちゃんとした盛り上がりをな、見たいよな。

ペルの爆弾シーンは知らないとまじで意味不明だと思う
やっぱ縦方向に動くシーンはちょっとフォローできんくらい厳しいとこある、アイスショー

2.スケートならではの良さ

とにかくサンジやボンちゃんのような、足技で華麗に戦うキャラとの相性がめちゃくちゃいい。
滑りながら脚を上げるシーンが映える映える。
一方でゾロがスケートしてんのなんかめちゃくちゃ違和感ある。おもろい。

それから、今まで見てきた中で人外のビジュアルや体格差が最も気にならないショーだった。
遠目の平面で微妙だな、と思うことはもちろんあるけど、その逆にチョッパーやカルーがかわいくて全然浮いてなかったり、クロコダイルやMr.4も別に小さく見えなかったりですごいよかった
大体実写系ってその辺がすごい気になるので…これが気にならないのはかなりプラス…!!

衣装の翻りもすごくきれい。
滑ったときに映える衣装になってるのかな?着てるものがみんなしっかり馴染んでいて、着せられてる感、衣装感を感じない。ビビの髪色とかも浮いてないし、サンジの顔が小さいとか、みんなの骨格があってるとかいいとこばかりが見えてよかった
遠目で見てるショー中はキャラそのものなのに、ブロマイド買うとイメージ小物を持ったキャストが出てくるのも夢が壊れないポイント。会場でしか買えない上に後で買うと並びすぎるので、とりあえず開始前に5セットくらい買っといた人が勝ちです。

あとスケートというのは感情の大きさの表現を走行距離で行うらしく、いいシーンほどセリフの間のタメが長い。
「お前がどこの誰だろうと!」から「おれはお前を越えていく!」の間に1分くらいのタメがある。
(その間ルフィとクロコダイルは激しく滑っている)
こんな舞台は見たことなかったので新鮮すぎた。ほかの舞台でこんなタメまくるルフィ見られないだろうな。

アラバスタ編をフィギュアスケートでやるなら、個人的にはこの砂漠の国でマジでスケートをやった男をなんとかもうちょい「こいつスケートやってんのよ本当に!」って主張してやりたかったですが、言い出しておいて私もやり方はわからん。でもなんか惜しい。
みんな足の裏に刃物つけてスケートする世界に生まれてしまった、悲しきアイスショーのダズ。

でも素人目にも一番すごい技してたのもダズ。バク宙してた。
やば。スケート王になれよ。

3.全体的な感想

スケートの上手さがないとそもそも演技の土俵に立てないめちゃくちゃハードなコスプレだった

キャストに求められているのはスケート力と、スケートしながら演技もできる余裕と、キャラに寄せられる体型であって、顔や細かい演技ではない

メリークリスマスが男、ボンクレーが女なのはスケートする上で納得のキャスティングである。

宇野昌磨はスケート界のルフィだったからルフィになれたんだなというのはわかった。
性格や見た目というより、若さと勢いで選ばれてるルフィ。まぁ羽生結弦じゃないもんなルフィ…

キャラなりきりの練度で言えばもちろんプレショが上だけど、スケートしながら演技してにじみ出てくるキャラらしさというのがスケートのいいところだなと思います。

スケートはもちろん華麗だったけど、やっぱり平面をすべっているのを遠目で見るショーで、プロジェクトマッピングもそこまで大々的にできない(危ないのかな?)、そして人があんまりたくさんはリンクに乗れないっぽい。
なので、そこに迫力を添えていたのは声優力。
ビビとクロコダイルの演技が会場の空気を引っ張っていた気がします。やばいわあの二人。
アラバスタ編が成功したの、ストーリーの良さとかもそうだけどビビとクロコダイルのキャスティングがかなりでかいんじゃないかと今更ながら思わされた。すげぇ。

そしてコブラの声の人が生きていればきっともっと…よかっただろうなという叶わぬ思いも浮かんでしまった。

ある程度は煙の演出もできるっぽいのにモグラ塚は煙幕なしだったし、やっぱたぶん危険だからできない、みたいなことがアイスショーにはけっこうあるのかもしれないなと思いました。
サンジがすげースピンしたあとゾロが何もせず帰ってて、コンディションを自分で判断して無理に危険な技をしないっていうことなんだろうけどちょっと会場盛り下がってたし
会場の問題だけど音がけっこう反響するのもちょっと気になった。

あとボンちゃんの顔変わるギミックすごいのに(どうやってるのかよくわかんなかった)
遠目だからわかりづらいし、あんまり使わず終わったのももったいなーーーーーい!!

それから演出家がユニバのプレショと同じらしく、最後のグリーティングの入りが完全にプレショ…
ウィーゴーの曲が流れながらキャストがなだれこんでくるの、めちゃくちゃ毎年見てる…なんかほかの…アイスショーっぽい演出してくれぃ!!

フィギュアスケートには詳しくないので、浅田真央ちゃんくらいしか知らずに生きてきたけど楽しかったです
でも残念ながら浅田真央ちゃんがやれそうな役はアラバスタにないよね、わかる(笑)

テレビサイズにされたエピソード・オブ・アラバスタよりも全然良いので、再演あればぜひ一度見に行ってみてください~。新たな世界が体験できると思います。

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