【感想】堅物隊長メスバレブラックアウト

つい先日、言われました。

「人の心を学んでください。」

私が恋愛ものにほとんど興味がなく、「関係性に萌える」という感覚に乏しいためです。

加えて私、筋肉が好きなんですよ。

男女だろうが、同性だろうが、筋肉がほとんど出てこない恋愛ジャンルに興味を持てないというか…

と言っているところにこれを紹介してもらいました。

どん!!!

うわ!!めっちゃ筋肉!!逃げらんねぇ!!

読んだらレビュー書いてください。
がんばれ~!

は、はい…。(なんで?)

1.ということで買ってきました。

帯、すごい!
「性欲爆発大冒険!!!」って書いてあります。
新刊コーナーにありました。わくわく。BL買うの初めて。

レジに持っていくと、店員のおじさんがバッ!!って裏に向けて、特典の紙をシュバッ!!って上に置いてくれました。

おじさん「カバーつけますか?」

職場に持って帰ってきたら、同僚に「昔本屋で働いてたけど、BL買ってカバーつけずに帰った人見たことない」と言われました。

まず根本的な私の性癖の話なんですが、私はバカでかくて強い男が戦っているのがめちゃくちゃ好きです。
BL、「男同士はちょっと…」とかでは一切なく
筋肉のない男が二人いる状況に一切興味がない。また筋肉のある男が二人いるなら、戦うべきだと思ってしまうので、興味がありません。

筋肉のある奴が一番エロいのは戦っているときと決まっているのに、あえて普通の人間でもできる恋愛をさせて、筋肉を飼い殺すメリットがわからない。

あとは最強の男が好きなので、最強の男が弱弱しく描かれることに耐えられない、などです

とりあえず、恋愛に入る前にどっちが強いか戦ってみてくれんか?
(そういうとこだぞ)

2.本編の感想

まずこちらがバルフ隊長(表紙でエロエロになっている人です)(受けです)

そしてこちらがレナート副隊長(筋肉ではないです)(攻めです)

バルフ隊長、素手で熊を倒したり、傷を勝手に縫合して治しちゃったりするそうです。

へぇ~~~~……(好きゲージが上がっていく音)

服の上からでも胸がデカいのがわかるのとか、戦闘シーンにもちょいちょいエロいアングルが見られるの、嬉しいのは嬉しいんだけど
私のような戦闘シーンそのものへのフェチに向けたエロはない。じゃあドラゴンボール見とけ

そして登場する、最も強い個体に卵を産み付けるとかいう、エロのために生まれてきました感バリバリの魔獣

副隊長とエロいことをすれば、ターゲットになっていたバルフ隊長が「最も強い個体」だと認識されなくなるために、魔獣から回避が可能になるらしい。なるほど…

いや絶対笑ってしまう

あまりにもエロいことさせたいがためのご都合モンスター過ぎて小気味はいいが、自分がここに居たら絶対笑ってしまって無理。
しかしめちゃくちゃ生真面目な2人は真剣にエロシーンに突入。
こんな正当な理由ができなければエロなんて不可能、バルフ隊長に返り討ちにあうだろうレナート副隊長、真面目に隊長の体の心配をしている…

偉い…!
私ならやったぜ~~!!いただきま~す!!で大量にセクハラして終わりだが

その後も、どう考えてもおかしいエロ治療を受けさせられるバルフ隊長。
ふざけているのは世界観だけで、当の2人がめちゃめちゃに真面目なのできちんと恋愛が成立している

こんな事態にも真面目に立ち向かおうとするバルフ隊長のある意味の脳筋さも非常に伝わってきます。
多分ここエロ本のバースだけど、負けないでいこうねという関係の深め方があるなんて思わなかった。

このエロエロ設定で甘々の恋愛描写が成立するのは、メイン2人の、性格の相性のよさと見て間違いないと思われます。

バルフ隊長マジでめちゃくちゃ真面目ないい人なのに、こんなエロハプニングに永遠に巻き込まれてて可哀想だな。という気持ちも、レナート副隊長も真面目だし、二人の仲が深まって結果的によかったねぇ、と思えます

なるほどこれが関係性ね

「恥ずかしい…お前の記憶を消す魔獣がいれば…」

「居ませんよそんな都合のいい魔獣」

にはくそ笑いました
それは居ねぇのかよ

3.スピンオフの感想

同時収録のスピンオフでは、バルフ隊長たちとは別の隊に所属する討伐隊長が主人公になります。

同僚「絶対あなたそっちの人好きでしょ」

好き~~~~~!!!!!

見た目が超タイプなだけではなく、バルフ隊長よりさらにめちゃくちゃ脳筋です
最高過ぎる

本当に人間か疑わしい常識はずれな体力のせいで、攻めの研究者・ロビンからモルモットにされている脳筋のリカルド隊長(通称リオ)です
私と似たシュミの人、BL界隈にも居るんだなぁ…

ノリノリの時、ドスドス歩く時、めちゃめちゃかわいい。
ただBL世界の受けなので、焦ってる時のポーズや反応が女子みたいになってしまうのだけはどうしても守備範囲外
(ドラゴンボール見とけ)

さて今回は、コイツが魔獣の力でメス化します。

エロいことしないと解決しないよ!って言われて、めちゃくちゃ嫌がって逃げていくリオちゃん。
でも残念ながら、ここエロ本の世界なんだ…。

結局どうにもならなくて、自室で毛布かぶって泣いてるのが最高に可愛かったです。たまらんな。
これバルフ隊長なら、解決しようとして割と早めにエロ展開に突入するんやろなと思うとそれも面白い。

探しに来たロビンに「そんなに大きい体で隠れてもすぐ見つかっちゃうよ」って声をかけられるリオちゃん
わかる脳筋には、はいはいいい子だねよくがんばったね、えらいね~って言いたいよね
めっっっちゃわかる

最強の子が弱弱しくリードされているの、そりゃもうめちゃくちゃかわいいなぁとは思うものの、やっぱ私は完全復活して元気よく戦いに出ていくところが一番見たいし、好きだなぁとは思ってしまいました。
でもね、超かわいかった。いいな。私もこんな脳筋の幼馴染ほしかったな

ロビンより体も顔もリオちゃんのほうがデカいの、非常に良かったし
バルフよりリオちゃんのほうがおっぱいがデカいという情報も書いてあって非常に助かりました。
ありがとうございました。

4.まとめ

最強の男が組み敷かれるのは絶対にやだという性癖をこじらせて生きてきましたが、真面目だったり、幼馴染だったり、何かしら合法的に最強の男に手を出すことはできるんだなという学びを得ました。
やはり大事なのは関係性。理解できました。これが人の心ですね。

でもやっぱり最強の男のケツは最強なので、狙った奴が返り討ちにあってほしいという気持ちもなくはないです。

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