サンジ君は帰ってくる

こんばんは。
今日、Twitterでサンジ君が話題にのぼってるニオイがしたので検索したら、こちらのブログ記事に辿りつきました。 


読みました。
感想?

とてももどかしい気持ちでいっぱい! 

とりあえず私の立場を表明しますが、10年以上離れることなくONEPIECEの信者をやってます。
また、腐女子ではありません。

感想も発信も自由なので、何も言わないでおこうかな…とは思ったんですが、この人の文章を一言で言うと「元・ファンから見たONEPIECEの現状」なんですよね。
そしてこれを見た人の中から必ず出るだろう感想、

「途中まで読んでたけど、今ってそんなことになってるのかー。じゃあ、読まないでおこう。」

これが許せなかった!!!

この記事に同意する人がいても全然そんなのはいいんですけど、ONEPIECEって有名すぎるので、 名前だけ聞いたことある人や、過去に読んでた人というのがいるんですよ。

この記事で、ONEPIECEを読まずして判断を下す人があらわれるのは、元はファンだったこの記事の主にとっても不本意な事態では?

私は同じキャラを好きになって、同じ年代を過ごして、同じくアラサーまで年月を重ねても、いまだに毎週毎週ONEPIECEを楽しみに生きている、違う分岐のあなたです。

なので書きます。
この方の記事を読んでどう感じたとしても、結果的に同じ思いを抱くとしても、必ずONEPIECEを読んで欲しいです。

これを書く目的は、一人でも多くにONEPIECEを読んでもらい、自分の目で判断してもらうことです。

よろしくっ。 


1.筆者と私は、何が違うのか?

まず、この方と私との共通点。サンジ君がめちゃくちゃ好き。
そして相違点。この方は腐女子で、私は腐女子ではない。

ただ、作品は読者の手に渡った以上はもう読む側のものだから、この人がそう読み取ったなら、サンジはゾロを好きなんでしょう。
作者は「違います」とは言ってませんからね!

最後に決定的な違い。

この方は、「尾田っちが描いてるONEPIECEという漫画にたまたま出てきた、サンジという一人のキャラクターが好き」。

私は「サンジというキャラクターの存在するONEPIECEという世界が好き」なので、サンジに現実に存在してほしいと思わないし、サンジが他の事務所に移籍していいとかも、思わないんだよな。

だからサンジ君が酷い扱いを受けようが、オカマになろうが、2年以上音沙汰がなかろうが、気持ちは移りませんでした。
作中の時間軸で一味は長期間離れておらず、映っていなくてもそこに彼は生きている訳ですから。

そりゃーサンジファンなので、同じ気持ちの部分もあります。
2年も。2年です。平気なわけがありません。
辛いですよね。心中お察し致します。

しかしこう思って耐えました。

2年の引きの末、満を持して登場するサンジはどれだけカッコいいのだろう。

お前は信者だからだよ、と突っ込まれるのはわかってるけど、最初に信者って言っただろ!
イヤならこんなくだらん文章読むな!
原作読んで寝ろ!

2.「サンジが作者から不遇な扱いを受けている」?

私ね、別にサンジが不遇とは思ってないんですよ。

まぁ作中でギャグ要員になっていることも多いですが、ちょこちょこ特別な設定がついてたり、しょーもないエピソードを詳しく描いてもらったりすることは多い人物です。

作者の内心を捏造しても平行線なのでここは私の言い分でしかありませんが、尾田っちはサンジをちゃんと好きだと思ってますよ。

2年登場してないのも、いつものごとく「色々描いてたらドレスローザが長くなってた」ってことだと思うので、「サンジ全然出ねぇ!」「まぁでもドレスローザ面白いから許す!

…とはならないんだろうなあ…
キャラへの愛と、作品への愛の熱量が一緒じゃない場合。

3.尾田っちが対象にしている「少年」像

この方の言う「読者としての少年像」については、私もよく理解できます。

「女も男のロマンに含めるよ!」「少女が少年ジャンプ見てもいいんだよ!」
それはそうですが、「少年のために描いてます!」って言われちゃうとね。

「じゃあ少年として読みたかったなあ…」って、なるよね。

見ていいよ、って言われてるのはわかるけど、私に向けて描かれたものじゃないんだな、とは思うんですよ。

でもその後の、「だからサンジは男に嫌われる男である」っていうところには異議ありです。
まぁ「ゾロは男が憧れる男である」っていうのはわかるんですけど、これに関しては作中を見て欲しいと思います。

4.サンジのほうが、男に好かれているからね(誤解を生みそう)

敵だったはずのギンが、憧れた男に逆らったことを。

サンジを殺しにきたデュバルが、ボロボロになりながら船を守ってくれたことを。

敵のはずの海軍が、列をなしてサンジについてきたことを。
思い出してみてください。

サンジのカッコよさって、ゾロとベクトルが違うんですよ。

身を挺して仲間を守って、虚勢を張りながら敵に啖呵を切るサンジ。
この男のカッコよさが私たち女子にしかわからないと思うのは、それは男子を甘く見過ぎですよ。

これだけのハートがある男に対して「サンジには女性ファンばかり」っていうのはちょっと、賛同できかねます。

あ、でもすね毛に関してはそうだと思います。
でもチョッパーもボーボーだし、それまあしょうがないよね。


6.「オカマを笑いものにしている」?

イヤ、オカマめちゃくちゃカッコよく描かれてると思うんですが

ONEPIECEのオカマというのは、性別にとらわれない柔軟さを持った最強集団のことですが、彼らが登場するのは酷いことなんでしょうか?

オカマばっかりのカマバッカ王国がダメなんですか?
女ばっかりの女ヶ島はOK…?

5.「女体至上主義」については、弁護は無理です

この方の言われるように、ゾロは「男の憧れをつめこんだ男」です。

そしてサンジは、「男の共感をつめこんだ男」です。

女子のための「アイドル的存在」ではありません。
作中でイケメン扱いを受けたことすらありません。ゾロより余程、等身大の男です。

落ち着いた部分もあります。でもまだまだ子供な部分もあります。
誤ってます、と言われたところで、それが彼です。治りません。

ルフィに「肉が好きなのはまちがってます。」って言っても、野菜好きにはなりません。
好き嫌いの話なので。

素敵な大人になるのは、当分無理そうな男です。
ただのファンの私が言うのもなんですが、許してやってください。

サンジはこういう男で、ゾロではない。
ほかの誰でもありません。

国民的漫画に出てくる登場人物だからといって、間違いのない完璧なキャラクターではないんです。
でも、そういうキャラクターなんですよ。 

長くなりましたが、私たちの大好きなサンジ君は(ゾロには引き止めてもらえないでしょうが)残念ながら許斐事務所には移籍しません。

それだけは、なにとぞよろしくお願いします。

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